インサイド
原題/INSIDE
公開/2018
2007年 全世界に衝撃を与えたフレンチホラー「屋敷女」のリメイク。
オリジナルは見ている途中で「おいおい…」と言ってしまうほど衝撃映像のオンパレードだったが新宿の劇場には意外にもカップル多し。
大丈夫か!?
あらすじ
妊婦のサラは病院からの帰り道、交通事故にあってしまう。事故によって自身は難聴に、夫は亡くなってしまう。
予定日が近づいたクリスマスイブ、彼女の家に見知らぬ女が訪ねてきて彼女に襲いかかる。
彼女の目的はとにかくサラのお腹から子どもを取りたいのである。
TOHOシネマズ新宿で見たわけだが両隣がカップルでしかも彼女。
2人とも同じ反応をするのでおかしかった笑
しかし本当に結婚間近の女性が見るような映画ではないので「なんで来ちゃったんだよ⁉︎予備知識なしで来ちゃったのかよ⁉︎」とすごく問い詰めたくなった。
フレンチホラーといえば「屋敷女」「マーターズ」「ハイテンション」「フロンティア」の4作が、誰が言ったか4大フレンチホラーなんて呼ばれている。
どれもこれも血みどろでリアリスティックで狂ってて品がある。
まさにフランスのお国柄が出ているようなホラーだ。
そしてこの「インサイド」はアメリカでのリメイク。味も大味アメリカンテイスト。
正直やっぱりな、って感じのラストだ!
正直なところオリジナルを見ているなら本作を見る意味はあまりないと思う。
ストーリーはまあ同じ、出てくる人もまあだいたい同じ、演出もだいたい同じで最後はやっぱりアメリカ、ハッピーエンドで終了。
ていうかオリジナルが強烈すぎてまったく霞んでしまう。
本作を見てキツかったらオリジナルを見るのは絶対にやめよう!
日本の少子化が進みそうなので。
細かいストーリーとしては原作に忠実。
夜中にサラの家を訪ねてくる女性は、実はサラの交通事故の相手。
彼女もまた当時妊娠しており、事故が原因で流産してしまう。
と、いうことであなたの赤ちゃん私にちょうだい!となるのも致し方ないことなのである。
役者の演技はお見事です。
鬼気迫る感じとか狂気に満ちた感じはすごい。
ただ中盤からそれの応酬なので終盤はちょっとダラける。
何が起きても新鮮味がない。
頑張って「救われない」感を出そうとはしてるけど最後は結局アメリカナイズでハッピーエンドに持ってくし。
まあでも国民はハッピーエンドじゃないと納得しないししょうがないか、、、
あと途中出てくる新人婦警がかわいい。
誰だあれ⁉︎それが気になってしまった。
余談だがオリジナルの一部シーンを紹介すると、眉間にハサミを突き立てられ(でも生きてる)、女性は顔を焼かれ、気道確保のためにサラは自分の喉を箸で突き、さっき眉間にハサミ刺された人はサラの腹を警棒でぶっ叩きまくり、女性はサラの腹をハサミで開いて赤ちゃんを取り出す。
サラは死に、女性も顔の火傷のダメージが大きく、赤ちゃんも生まれてきたまま女性に抱かれっぱなし。
つまり全員死ぬ。
見た後2週間くらいは落ち込めるのでとてもオススメだ。
グロ★★★★☆
怖さ★★★☆☆
演技★★★★★
総合評価/72点