読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ビルを殺れ!

さあ皆、ここが地獄の一丁目さ!ワーオ!ここには君の求めているものは1つもない!きっとロクな死に方しないな!映画でも見て元気出せよきっといい死に方するぜ

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド

原題/Night of the Living Dead
公開/1968(未)

別に今さら私が紹介するまでもないのだがやはり記念すべき1つ目の映画はこれで決まりだろう。

f:id:dehix:20161014213609g:plain

ダンゾンビの父、ジョージ・A・ロメロのゾンビデビュー作、『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』である。

あらすじ
ジョニーとバーバラが父の墓参り中にゾンビに出会ってさあ大変。



f:id:dehix:20161015002844j:plain
↑だぁ

この作品の歴史的意義とはなんといっても“モダンゾンビ像を確立させた”ことである。
ゾンビとは知性がなく、ゆっくり歩いて人を食らい、噛まれた人もゾンビになる。
誰もが知るゾンビの特性はこの映画から始まったのだ。


そもそもゾンビとはブードゥー教の考えであり、ゾンビパウダーを使って人を仮死状態にして労働させるためのものであった。




今ではゾンビ映画といえば世界中であまねく製作されていて枚挙に暇がない。


これの意味するところはすなわち、ゾンビがクラシックモンスターの仲間入りをしたということだ。

クラシックモンスターとはいわゆる“説明する必要のないモンスター”のことである。例えば吸血鬼や狼男がそうだ。
先にも書いたゾンビの特性は誰もが知っている。その走りとなったのが本作だ。



さて、そんな映画史に残る作品の内容はどうかといえば、文句なしの傑作である。
どこからともなく現れ、人々を襲い、瞬く間に数を増やして人間に迫る様は現代社会のマジョリティー、フリーライダーに通ずるものがある。




地下で噛まれた子を匿う両親、その子どもに滅多刺しにされて食われる親。どうにも救いようがない。




私が印象に残っているのは地下に横たわる腐乱死体である。ストーリーの重要な鍵でもないし死んでいるのだから動きもしない。しかし一度見たら忘れられない強烈なインパクトを与えてくれる。60年代にこんな物が作れるのか!と心底驚いたものである。尤も、映画でこのようなグロテスクな映像に慣れていなかった当時の人々の驚きは計り知れないが。

f:id:dehix:20161014232631j:plain
↑全世界の良い子にトラウマを植え付けた問題児。よくやった。

f:id:dehix:20161014233216j:plain
↑「育ち盛りだからしょうがないよね~」

f:id:dehix:20161014233301j:plain
↑「こんな奴劇中にいたか?」とか言う奴から食われろ。



そして冒頭バーバラがゾンビに追いかけられて転ぶシーンがあるが、ホラー映画のお約束である「追いかけられると転ぶ」が出来たのもこの作品である。(そしてすぐには立ち上がらない。なぜなら逃げ切れてしまうからである。)



このシリーズが全世界にこよなく愛されている理由はタイトルが超coolなことも挙げられると思う。

Night of the Living Dead
死人の夜

Dawn of the Dead
死人の夜明け

Day of the Dead
死人の日

Day of the DeadのDayは“日”なのか“昼間”
なのかよく分からないが一貫して死人を物語の中心と考え、やがて世界は滅びるという暗示がタイトルから伝わってくるようである。日本では『死霊のえじき
とかいうさっぱり意味のわからない邦題になったが。おそらく『死霊のはらわた(81)』の人気に乗っかったのだろう。


ちなみにThe Return of the Living Deadという映画も存在する。邦題は自分で調べてみよう。
なぜこんなタイトルがついたかはこの作品を紹介するときに預けることとしよう...



そんなこんなで世界中にゾンビの存在を知らしめ、今や伝説となった本作は一人でじっくりと見るか、ゾンビ好きの友達としっぽり見ることをおすすめする。

グロ★★☆☆☆
怖さ★☆☆☆☆
オチ★★★★☆
社会性★★★☆☆
総合評価/75点