ビルを殺れ!

古今東西いろんなホラーを紹介するよ。夏といえばホラー映画!彼氏と、彼女と、友達と。たまには1人でしっとりと。

クワイエット・プレイス

原題/A Quiet Place

公開/2018

 

現在公開中で、2018年最高傑作ホラーと名高い「クワイエット・プレイス

予告編だけではとにかく謎だらけで与えられる情報は「音を立てたら即死する」ということだけ。

視聴者の想像を掻き立てる本作について今回はレビューします。

 

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"HUNT YOU"とあるだけに何かが襲ってくるのか?と予想

 

 

あらすじ

物音に敏感に反応する"何か"によって人類はもはや地球の支配者ではなくなっていた。

わずかに残された人々は音を立てずにひっそりと暮らしていたが"何か"の魔の手は確実に彼らを捕らえようとしていた・・・

 

 

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日本版ポスター

 

 

本作は公開前からヒット確実と言われ、予告再生数はあの「ゲット・アウト」を上回り、オープニング収入は「パラノーマル・アクティビティ3」以来5000万ドルを超え、映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには267件のレビューがあり、批評家支持率は95%、平均点は10点満点で8.1点と凄まじい記録を叩き出した。

 

 

あまり情報は得られませんでしたが、逆にここまで情報を隠すのは何も知らずに見たほうがいいという制作側と広報側の判断でしょう。

 

 

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この爪痕、、、!

 

 

 

と、いうことで何の気なしにとりあえず見に行きました。結論から言うとめちゃめちゃ怖かったです。

あまりに怖くて上映中にこっそり腕時計を見たんですがまだ残り30分もあって「こんな体験をまだあと30分もしなきゃいかんのかい、、、」と心底しんどい思いでした笑

見にいく前は「90分程度ならどんなに怖くても余裕やわw」とか思ってたのに。

 

 

 

 

ホラー映画というのはそもそも、お客さんにいかに怖い思いをさせるかが勝負。

ゆえに怖いシーンが多く、長いほど良い。

 

 

 

ところが延々に怖い映像を流しているだけではお客さんも慣れてしまい、せっかくの恐怖シーンが空回りしてしまう。

本来怖いシーンであっても連続で見続けていると怖いシーンではなくなってしまうのだ。

 

 

 

そのため、ホラー映画には怖くない休息のシーン、いわば"息継ぎ"がある。

これを随所に設けることで流れに緩急が生まれ、恐怖が持続するというわけだ。

ホッと一息つかせておいて不意打ちの恐怖シーン。これ現代ホラーの鉄板。

 

 

 

しかしこの問題を本作は非常に上手く、しかも自然に解決することに成功している。

それすなわち"設定の勝利"

 

 

音を立ててはいけない、ということは日常のなんてことない行動にさえ気を遣わなければならない。

つまり登場人物とお客さんは常に緊張感に包まれているということだ。

 

 

先程とは逆に、本来怖くないはずのシーンが怖いシーンに変貌する。

ただ歩いてるだけ、ただ食事しているだけ、ただ家事をしているだけ。

でも・・・枝を踏んでしまったら?皿を割ってしまったら?転んでしまったら?

たったそれだけのことで日常シーンが恐怖シーンに早変わり。

 

 

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家に入るだけでも床の軋む音とか気になっちゃうわけです

 

 

なんとも見事な手法で緊張感を途切れさせず、最後まで恐怖が持続する。なるほど90分で充分なはずだ、、、

 

 

この斬新な設定とアイデア、独創性こそ本作の最も評価されている点だろう。

 

 

 

 

ところで皆さんも気になっているであろう、"何か"の正体。

 

 

今回は特別に公開しようと思います。

一瞬だけですからね、見逃さないでくださいよ、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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はい。

言ったでしょ?一瞬だけって。

 

 

 

もう分かったと思いますが生物です。

視力の代わりに聴力が発達した生物。

 

 

もう全貌出しちゃいます。

こんな感じ。

 

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きんもー

 

全身はこちら。

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知能はあまり高くありませんが、皮膚は鎧のように硬く、動きは信じられないほど俊敏です。

 

 

 

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ここが耳らしい。

よく聞こうとするときはここを開きます。

実は彼ら、隕石とともに地球にやってきたエイリアンなんです。

あ、彼らって言うくらいなんでいっぱいいます。

 

 

 

それと恐怖演出だけでなく、この映画にはドラマがあります。※ここからネタバレ注意

 

 

 

 

 

冒頭のシーン、予告編でも使われていますが、幼い少年の持っていた飛行機のおもちゃが作動してしまい、大きな音を立てる。その音を聞きつけ怪物が襲ってくる。果たして少年の運命やいかに、、、?

 

 

 

この少年、このシーンで死にます。

久しぶりですよこんな小さな子が死ぬホラー映画は。これだけでちょっとびっくりするわけです。

しかもこの少年が持っていた飛行機、こともあろうにお姉ちゃんが与えたものだったのです。

 

 

 

このことがあってからお姉ちゃんとお父さんにはわだかまりができてしまいます。

 

 

 

思春期の女の子と父親、、、どこの世界でも普遍的に問題となるこの関係。

 

 

 

ああ辛い。

親父ってどこの国でも嫌われているのか、、、

 

 

 

なんやかんやあってお父さんは自らの命を犠牲に子どもたちを守った、、、

そう、息子を亡くしたことで娘を恨んでなんておらず、娘を心底愛していたのだった、、、

 

嗚呼、死ぬのはいっつも親父ばっか!!

 

親父は命と引き換えにしか娘に愛されてはいけないのか!?

 

 

そしてそして、本作の奥さんはなんと妊娠中。

こんな世界で妊娠するなんざ自殺行為だが子孫を繁栄していかないと人類は滅亡するから仕方ないか、と自分を納得させる。

 

 

そしてそして、ラストは衝撃。

なんと怪物の撃退方法を発見!

その方法とは、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

補聴器のノイズを大音量で聞かせる。

怪物は聴力が非常に発達しているため、不快音を大音量で聞かせると頭がパーーーーン!!

 

 

あ、そう。

 

 

なんかもっと早く誰か思いついてそうだけど。

でもあれか、発見しても伝達する手段がなくて流行らなかったのか、とここでも自分を納得させる。

てか撃退方法が「マーズ・アタック!」と一緒じゃん。

 

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とまあちょっと半ば強引に納得した展開だったけどものすごく斬新な設定で楽しませてくれました!

 

 

 

なぜ公開中の今書いたかというと絶対に劇場で見たほうがいいから!

なんせ大画面の大音量に加えて静かにしなくてはならない。これって映画館そのものだよね。臨場感を味わえることお墨付き。

 

 

 

友達やカップルときゃっきゃきゃっきゃ見よう!

でも上映中は"音を立てたら、即死。"だよ!

 

 

グロ★★☆☆☆

怖さ★★★★☆

驚き★★★★★

心臓★★★★★

総合評価/82点

ゾッとする話

今回は映画紹介ではありませんが夏なので少し怖い私の体験談を。どうしても聞いてほしかったので。

 

 

 

 

 

私は都内で一人暮らしをしています。

アパートは職場から近く、定時で上がると18時には家に着いてしまいます。

 

しかし、早く家に帰ったところで所詮一人暮らしの男。特にすることもありません。

そんな私の家での行動は細かなところまで習慣化されていました。

 

家に帰り、鍵をかけ、靴を揃え、ハンカチを洗濯機に入れ、スーツをハンガーにかけて手を洗って飯を食い、風呂に入りスマホを少しいじって寝る。起きて顔を洗い、髪を整え、スーツに着替えて仕事に行く。

それらは無意識の内に行われるようになりました。

 

ある日のこと。

その日も仕事が定時で終わり、特に用事もなかったのでまっすぐ家に帰りました。

そしていつも通りの習慣化された行動。

ベッドでスマホをひとしきりいじり終えた私は眠ることにしました。

 

その日、眠りについた私は夢を見ました。

 

夢の中の私は現実の私と同じ。暗い部屋でベッドに横たわっていました。

少し違うのは布団を頭から丸かぶりしていたこと。

 

すると真夜中なのに玄関から誰かが入ってくる気配が…

「もしや強盗!?」と思った私は起きようとしましたが体が金縛りにかかったように動きません。

 

「まずい…もしかしたら殺されてしまうかも…」

 

夢の中は私は焦ります。しかし一向に体は言うことを聞きません。

 

その間にも「何か」が玄関から少しずつ私の部屋に向かってくる気配が…

 

「いよいよまずい…!」

 

「何か」が廊下から私の部屋のドアを開け、入ってきました。

それはゆっくりと私の寝るベッドへと近づいてきます。

 

「殺される…」

 

それは私のベッドの横で立ち止まり、私の顔を覗き込んできました。

暗闇に人影のようなモノが浮かび上がります。

 

 

「もうダメだ…!」

 

そう思った瞬間目が覚めました。

 

「さっきのは夢か…危なかった…」

 

胸を撫で下ろしたのも束の間、また「何か」が私の部屋に入ってきました。

 

さっきのは正夢だったのか予知夢だったのか。

「さっきのは夢だったけど今度こそまずい」

 

と思った瞬間今度は本当に目が覚めました。

私は夢の中で夢を見ていたのです。

 

「おかしな夢だったな…」

 

私はベッドから起き上がり、仕事のために身支度を整えていました。

そして家から出る瞬間気付いてしまったんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

玄関の鍵が開いている…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつもの習慣がたまたま抜けてしまったのか、「何か」が鍵をかけるのを忘れさせたのか、それとも「何か」が鍵を開けたのか、そしてあれは果たして本当に夢だったのか…

 

 

その日以来、家に帰ったら意識して鍵をかけるようにしています。

インサイド

原題/INSIDE

公開/2018

 

2007年 全世界に衝撃を与えたフレンチホラー「屋敷女」のリメイク。

オリジナルは見ている途中で「おいおい…」と言ってしまうほど衝撃映像のオンパレードだったが新宿の劇場には意外にもカップル多し。

大丈夫か!?

 

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あらすじ

妊婦のサラは病院からの帰り道、交通事故にあってしまう。事故によって自身は難聴に、夫は亡くなってしまう。

予定日が近づいたクリスマスイブ、彼女の家に見知らぬ女が訪ねてきて彼女に襲いかかる。

彼女の目的はとにかくサラのお腹から子どもを取りたいのである。

 

 

 

TOHOシネマズ新宿で見たわけだが両隣がカップルでしかも彼女。

2人とも同じ反応をするのでおかしかった笑

しかし本当に結婚間近の女性が見るような映画ではないので「なんで来ちゃったんだよ⁉︎予備知識なしで来ちゃったのかよ⁉︎」とすごく問い詰めたくなった。

 

 

フレンチホラーといえば「屋敷女」「マーターズ」「ハイテンション」「フロンティア」の4作が、誰が言ったか4大フレンチホラーなんて呼ばれている。

 

どれもこれも血みどろでリアリスティックで狂ってて品がある。

まさにフランスのお国柄が出ているようなホラーだ。

 

そしてこの「インサイド」はアメリカでのリメイク。味も大味アメリカンテイスト。

正直やっぱりな、って感じのラストだ!

 

 

正直なところオリジナルを見ているなら本作を見る意味はあまりないと思う。

ストーリーはまあ同じ、出てくる人もまあだいたい同じ、演出もだいたい同じで最後はやっぱりアメリカ、ハッピーエンドで終了。

 

ていうかオリジナルが強烈すぎてまったく霞んでしまう。

本作を見てキツかったらオリジナルを見るのは絶対にやめよう!

日本の少子化が進みそうなので。

 

 

細かいストーリーとしては原作に忠実。

夜中にサラの家を訪ねてくる女性は、実はサラの交通事故の相手。

彼女もまた当時妊娠しており、事故が原因で流産してしまう。

と、いうことであなたの赤ちゃん私にちょうだい!となるのも致し方ないことなのである。

 

役者の演技はお見事です。

鬼気迫る感じとか狂気に満ちた感じはすごい。

ただ中盤からそれの応酬なので終盤はちょっとダラける。

何が起きても新鮮味がない。

頑張って「救われない」感を出そうとはしてるけど最後は結局アメリカナイズでハッピーエンドに持ってくし。

まあでも国民はハッピーエンドじゃないと納得しないししょうがないか、、、

 

あと途中出てくる新人婦警がかわいい。

誰だあれ⁉︎それが気になってしまった。

 

余談だがオリジナルの一部シーンを紹介すると、眉間にハサミを突き立てられ(でも生きてる)、女性は顔を焼かれ、気道確保のためにサラは自分の喉を箸で突き、さっき眉間にハサミ刺された人はサラの腹を警棒でぶっ叩きまくり、女性はサラの腹をハサミで開いて赤ちゃんを取り出す。

サラは死に、女性も顔の火傷のダメージが大きく、赤ちゃんも生まれてきたまま女性に抱かれっぱなし。

つまり全員死ぬ。

 

見た後2週間くらいは落ち込めるのでとてもオススメだ。

 

 

グロ★★★★☆

怖さ★★★☆☆

演技★★★★★

 

 

総合評価/72点

レザーフェイス 悪魔のいけにえ

原題/Leatherface

公開/2018

 

前作「飛び出す!悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲」(タイトルこれで合ってる)から早5年。

現在公開中でレザーフェイスレザーフェイスに至る経緯を描く本作。

見てきたので紹介します。

ホラーファンなら1人でも、同じくファンの友人と見るのはオススメだが恋人と見るのはオススメできない。

 

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昨年この世を去った元祖「悪魔のいけにえ」生みの親トビー・フーパー生涯最後のプロデュース作品。

説明不要かもしれないが知らない人のために「悪魔のいけにえ」シリーズを一応おさらいしておく。

 

悪魔のいけにえ」は1974年のアメリカ映画。

若者5人が車でテキサスを走行中、とあるヒッチハイカーを拾ったことから人皮の仮面を被ったレザーフェイスとその家族に襲われることになる。

原題は「The Texas Chain Saw Massacre」

「テキサス 電動のこぎり大虐殺」である。

(余談だが初代レザーフェイス役のガンナー・ハンセンは後に「レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー」に出演している。読み方はマサカーで合っている。)

 

その滲み出る強烈な不快感と恐ろしさ、そして後のホラー映画に多大なる影響を与えたことからマスターフィルムがニューヨーク近代美術館に永久保存されることとなった。

ホラー映画としてはこれ以外には「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」のみ。

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッドの紹介↓「http://dehix.hatenablog.com/entry/2016/10/14/233044

 

いわゆる"殺人鬼モノ"としては「ハロウィン」よりも「13日の金曜日」よりも「エルム街の悪夢」よりも先輩。"食人モノ"としては「サランドラ」や「食人族」よりも、さらにホラー映画としても「エイリアン」や「チャイルド・プレイ」よりも先輩。

 

実はホラー映画黄金期の80年代よりずっと前の作品なのだ。

 

今回の「レザーフェイス 悪魔のいけにえ」は実に8作目。

ホラー映画の側面よりはレザーフェイスになるに至った経緯にフォーカスした作品となっている。

 

 

あらすじ

5歳の誕生日プレゼントにチェーンソーをもらった少年。

彼はとある事件がきっかけで更生施設に送られてしまい、生まれ変わるために名前も変えられてしまった。

少年はある日、騒動に乗じて施設長を殺害し逃走。

逃避行の中、さまざまな困難の果てに彼の心境に変化が訪れる。

今や伝説となったレザーフェイスはいかにして生まれたのかが暴かれる…

 

 

 

実は6作目の「テキサス・チェーンソー ビギニング」でもレザーフェイスとこババ・ソーヤー誕生の話が描かれているがこちらは文字通り誕生、つまり"出生"の秘密が明かされている。

くどいようだが今回はあくまで"レザーフェイス"という"存在"が生まれた話である。

 

 

 

 

実はこのシリーズは何度もパラレルワールド化しており、ファンとしてはレザーフェイス何人目だよとツッコミたくなるところだがそこはぐっと我慢。

ホラーファンなんてもはや見るのが義務化している。

 

R18指定だがそこまでドギツいシーンはないのでそれが目当てで見に行った人には少し物足りないかもしれない。

むしろ今回は最後の展開が見ものなので89分でさっくりと終わった方がよかったのかもしれない。

 

 

今作は絶対に「悪魔のいけにえ」シリーズを全て見終えてから鑑賞してほしい。

劇場で見たい人は大急ぎでレンタルビデオ屋に行こう!

 

 

今までのシリーズといえば、1作目は不快感を追究し、2作目はトビー・フーパーが監督だが本人も前作を超えられないと悟り、コメディよりの作品となった。

3作目以降は監督もまちまちだが特に言うことはない凡作になっている。

だが今回は新たな試みが見えた。

それは"叙述トリック"である。

 

おっとここから先はネタバレ注意だ!

今後このシリーズを見ようと思ってる人は見ないように!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレあらすじ

新米看護師リジーは希望して更生施設に着任。

そこでロン毛の巨漢青年、バドと出会う。彼は統合失調症だったが、問題児アイザックに絡まれるリジーを体を張って守るなど心優しい一面も見せる。

また、バドの良き理解者であるジャクソンともいい感じになる。

 

ある日、ソーヤー家の母親が息子を返せと施設を訪ねてきた。しかし断られてしまい、トイレに篭って騒動を起こす。

母親の狙い通り、施設は混乱。

多くの収容者が逃げ出してしまう。

問題児のアイザックは恋人であるクラリスとともにバド、ジャクソン、リジーを人質に取りながら逃亡を続ける。

しかし横暴なアイザックはバドの怒りを買い、殺されてしまう。クラリスもまた追ってきた警察に銃殺されてしまう。

 

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迫ってきた警察だがバドは勇敢にも2人を守るために警官に立ち向かう。

だが健闘むなしく弾丸はバドの頭部を貫き、彼は息絶えてしまうのであった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レザーフェイス死んだ……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、ここがトリックなのだ。

映画を最初から見ていると明らかにバドが中心に描かれており、彼がレザーフェイスなのだと思い込んでしまう。

しかもこのトリックは「悪魔のいけにえ」シリーズを見ている人ほど引っかかってしまう。

その理由はいくつもある。

 

①容姿

前述の通り、バドはロン毛で巨漢。

まさにレザーフェイスそのものである。

その見た目からまず彼がレザーフェイスだと思ってしまうのである。

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②無口

全前作ではレザーフェイスは鳴き声のようなものは発するが喋ったことはない。

バドも統合失調症のため、セリフは「ジャクソン」の一言のみ。

ファンからするとレザーフェイスは喋らなくて当たり前なのだ。

 

③暴力前科あり

施設には時折、養子を迎える夫婦がいるようでバドも過去に一度施設から出たことがある。しかしおもちゃを取り上げられたことから夫婦を意識不明になるまで殴り続けたことが作中で明かされている。

また、施設から逃走する際もわざわざ施設長室に赴き、施設長を殺している。

この頃からレザーフェイスの片鱗を見せている…と視聴者に思わせるのが狙いだ。

 

④タフ

施設から虐待を受けてもアイザックに暴力を振るわれても銃で腹を撃たれてもなんのその。

ホラー映画では「やっつけたぞ!」と思ってもやっつけてないことが多い。

結果的にレザーフェイスなどの殺人鬼は"タフ"なのだ。

 

⑤美人好き

レザーフェイスは捕まえた女の子が好みだとすぐには殺さず、会話を楽しんだり(?)社交ダンスを一緒に踊ったりする。

命乞いをすると一瞬躊躇したりと意外と女たらしなのである。

バドも美人看護師リジーを身を呈して守ったりしていたことから彼をレザーフェイスと間違えても致し方ないことである。

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⑥ポスター

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先ほどから貼っているこの画像、実はポスターになっている。

 

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レザーフェイスの映画のポスターなのだからレザーフェイスが写っているに決まっている。

そう無意識に思ってしまうのが人間である。

誰もこれがレザーフェイスじゃないなんて思わないだろう。

これは配給会社の広報部が有能だったに他ならない。

集客のために公開前から犯人が妻◯木聡だと明かす日本とはエラい違いだ。

 

これらの理由からバドがレザーフェイスであることは疑う余地がないのである。

だからバドが頭を撃たれるシーンは心底驚いた。

ちなみに友人と見に行ったのだが友人はまだこの時点では頭が混乱しており、「頭撃たれても死なないなんて流石レザーフェイス。タフや。」などと訳の分からないことを供述しており……

 

 

ということで本作は展開にびっくり、この手のホラー映画でこの手法にびっくりな2度びっくりする作品なのである。

見る前に読んでしまった人は残念。

違う作品でびっくりを味わおう。

 

ちなみにラストは近年のホラーの流行りなのか、ちゃんとバッドエンド(見ようによってはハッピーエンド)で締めてくれる。

 

兎にも角にもファンにとってはいい意味で裏切られる作品だ。

 

 

グロ★★★☆☆

怖さ★☆☆☆☆

驚き★★★★☆

家族愛★★☆☆☆

総合評価/75点

ゲット・アウト

原題/Get Out

公開/2017

 

今、巷で超話題のホラー映画、「ゲット・アウト」をやっと見てきたので報告します。

 

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 "今、最も売れるホラー映画を作る男"として名高いジェイソン•ブラム製作、コメディアンとして活躍しているジョーダン•ピールが監督と脚本を担当している。

 

 

あらすじ

黒人青年のクリスは白人である彼女の実家へあいさつに行くことになった。

家族は黒人差別否定派を主張する割には家の使用人や家政婦は黒人だし態度もよそよそしい。

おまけにその使用人や家政婦も同じ黒人なのに自分に攻撃的である。

彼らは一体…

 

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↑笑顔が超怖い家政婦

 

 

本作は批評家からの評価がとてつもなく、高い。

ここで気をつけて欲しいのだが、"批評家が高評価だからと言って必ずしもおもしろい訳ではない"ということだ。

 

 

数々の賞を受賞し、批評家からの評価が高く、見た人みんなが口を揃えて良いと言い、何年経っても名作と受け継がれていたとしてもつまらない人にはつまらない作品は存在するということだ。

 

「周りが面白いと言ってるから、これをつまらないと言っては自分は良さがわからない人間に思われてしまうのでは?」という心配は誰にでもある。

でも自分に嘘をついては映画も楽しめないし映画の質も上がっていかないので良くないのである。

現に自分は「アバター」は全然おもろなかったし、「パラノーマル•アクティビティ」は初めて映画館で寝た。「君の名は。」は映像や音楽は素晴らしいのになんでこんなにつまらないのかと悲しくなった作品だ。

逆に「アタック•オブ•ザ•キラードーナツ」は発売日にDVDを予約したし後世に残してほしい作品だ。「13日の金曜日」シリーズで最も酷評された「PART8」がすごく好きだ。

 

だから映画を見るときもあんま星の数は参考にしないようにしてます。

ハードル上がっちゃうしね!

 

だいぶ脱線しましたが本作のレビューに戻りましょう。

 

さんざん人の評価に流されないようにと話してきましたがこの映画は面白かったです笑

序盤は黒人であることを受け入れられたことに対する安堵感、中盤は違和感に気付くも一体何なのかが分からない不気味さ、終盤は一気に伏線の回収とトントントンと進みます。

 

 

最初は当然だけど家族の行動が全て謎。

勝手に開いている戸も、抜かれた充電器も、アイスティーを異様にかき混ぜることも。

しかし後半になり、やっと意味がわかる。

あの行動はそういう理由があったのかと… 

 

残念ながらこの映画はネタバレをしないで語るにはここまでが限界だ。

そう、ネタバレをしないためには、「白人の彼女の実家へあいさつに行ったが何かがおかしい。」以上は言えないのだ。

 

だからこれを読んでいるみんなには映画館へ足を運んでほしい。

後悔はしないと思う。

ちなみに口コミでかなり話題になっているので土曜の朝8:30にTOHOシネマズ新宿へ行ってもすでに11:00と16:50の回は完売なので注意したれり。私は結局19:20の回を見ました。

怖さは控えめなのでカップルで見に行っていんじゃねーの?知らねーけど俺一人で見たけど、

 

怖さ★★☆☆☆

グロ度★★☆☆☆

得体の知れなさ度★★★★☆

もう一回観たくなる度★★★★★

クリビツテンギョー★★★★★

総合評価/88点

 

 

もう一度言うがこの映画はネタバレを"絶対に"見てはいけない。

シックスセンス」とか「ソウ」とか「ユージュアル•サスペクツ」並みに見てはいけない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1回映画を見たならばここから下を読んでほしい…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ネタバレ注意※

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本作は本当におもしろいのでちゃんと見てほしい。

未見のそこの君!

言う通りにここから先は読むんじゃない!

ここから先は見た人向けの伏線集だよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アーミテージ家の真の狙いは黒人を誘拐して催眠術と外科治療で身体と精神を乗っ取ること(霊的な意味でなく)。

乗っ取られた側も意識はあるようなので死にはしないというのが言い分のようです。

実際、使用人にはアーミテージ家の祖父が、家政婦には祖母が乗り移っています。

これは終盤で明かされる事実ですが、実は思い返してみるとそのヒントは序盤から散りばめられていたのです…

 

 

 

①シカとの衝突事故

彼女の実家へ車で向かう途中、不幸にもシカを轢いてしまいます。

しかしこれもアーミテージ家による策略だったら?

この後、彼女の母親に催眠術にかけられるクリスですが、それは過去のトラウマと結びつけて身体と精神を乗っ取ると言うものです。

クリスは母親を轢き逃げで亡くしており、そのトラウマをより思い出させるためにシカとの事故を起こしたのでは?

そう考えるとアーミテージ家の策略は既に始まってたのかも知れませんね。

 

 

②免許証の提示を拒む彼女

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シカを轢いた後、警察を呼ぶとなぜか運転していないクリスにまで免許証の提示を求める白人警察。

彼女は運転していないのだからと免許証の提示を拒む。

ホラー映画を見慣れている人にとって、田舎町の警察ほど信用ならない人はいない。

大概すぐ死ぬ噛ませか、町ぐるみで何か良からぬことを企てているかのどちらかだからだ。

この時点では「もしや彼女だけは本当に味方で家族と町は変だという展開か…?」と考えるがなんてことはない、彼女も変でした。

つまりクリスの免許証を見せることで足がつくのを恐れていたわけです。

 

 

③前髪を気にする家政婦

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 ↑笑顔が超怖い家政婦(2回目)

家政婦は鏡やら窓ガラスやらで異様に前髪を整えている。

終盤で分かることだが、精神を乗っ取る際に外科手術で頭を開くのだがその傷跡が鮮明に残ってしまうのだ。

それを隠すために家政婦、もといアーミテージ家祖母は前髪を異様に気にしていたのだ。

 

 

 ③抜けている充電器

寝ている間や外へ出ている間、勝手にスマホの充電器が抜けていることがあったが、これは単純に外部との連絡を取れなくするためである。

これは割と簡単に分かることだが、問題はそれをやった犯人、笑顔が超怖い家政婦(3回目)f:id:dehix:20171112143544j:image

 がクリスに謝りに来るシーンである。

まさにこの画像のシーンだ。

このシーンは本作最恐のシーンと言っても良い。

不気味なくらい露出している歯、動かない目、なぜか溢れる涙と得体の知れない恐怖が味わえる。

 

 

 

④勝手に開いている扉

ホラー映画で勝手に扉が開いているなんて何かに導かれているような嫌な感じがするがこの映画では実は違う。

この勝手に開いている扉の先には彼女がこれまでに誘拐した黒人とのツーショット写真が隠されている。

つまりこの扉を開けていたのは家政婦の中に微かに残った本人の意思で、クリスにアーミテージ家の本性を伝えようとしていたのだ…

 

 

 

とりあえず見た後私が気づいたのは上記の点くらいですが他の方のレビューを見てみるともっと深くて細かい伏線もたくさんあるみたいですね。

とにかく見終わった後はもう一回見たい!

最初から見て「ああ、これはそういうことか」って思いたい!

すっきりしたい!

と、いうことで今度2回目を見に行ってきます。

2回目も感想書くつもりなのでお楽しみに♪

グースバンプス モンスターと秘密の書

原題/Goosebumps

公開/2015

 

久しぶりに夢のようなファンタジーに出会ったので紹介したい。

その名も“グースバンプス”!

何度も言いたくなる響きの良いタイトルだ。

 

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ジャック・ブラックのコミカルな演技、オデイア・ラッシュのみずみずしさ溢れるかわいさだけでも見る価値充分。ディラン・ミネットは市原隼人似。

 

中でもオデイア・ラッシュは本当にかわいい。イスラエル出身とあって堀が深く、大人っぽい美人といった顔立ちだがどこか幼げな表情から繰り出される笑顔には思わず悶えてしまう。

マディソン・ウルフと並び、今お気に入りの若手女優だ。

 


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↑オデイア・ラッシュちゃん。美しい。

 


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↑マディソン・ウルフちゃん。彼女の主演作ものちほど...

 


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ジャック・ブラック

なんとも安定した爆笑演技

 


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↑ディラン・ミネット(市原隼人似)

 

さて、本作の原作、グースバンプスは実際に発売されているベストセラーホラートリロジーである。

ジャック・ブラック演じるホラー作家R.L.スタインは実際の原作者である。

そしてスタイン本人も終盤に出演している。

 

本作はそんな彼が書いた小説の怪物たちが現実に現れてさあ大変、というシンプルなストーリーである。

 

出てくる怪物たちは挙げれば枚挙に暇がないが、たとえば

 

雪男とか


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狼男とか
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巨大カマキリとか


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中でも僕のお気に入りは


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これ。小人。こいつら巧みなチームワークで人間をものともしない。おまけに陶器でできてるけどバラバラになっても再生する。

このちょこまか動く感じ、グレムリンを彷彿とさせてお気に入りです。

 

敵の中でもリーダー格なのが腹話術人形のスラッピー。


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結構よく見る腹話術人形だよね。

アメリカではオーソドックスなのか?

「デッドサイレンス」にも出てきた気がするし。

 

こいつは本に閉じ込められていたことを心底憎んでおり、怪物たちを従えてスタインを亡き者にしようと目論む。

 

町を救うため、主人公たちはスタインに、怪物たちが本に閉じ込められる新しい本を書かせることにするが...

 

本作のCGはかなり気合いが入っており、視覚的にも退屈させない。一難去ってまた一難。次々と襲いくる怪物たちのおかげで物語は非常にスピーディーに展開する。

一応ホラーファンタジーということになっているが、ホラー表現もほとんどなく、老若男女誰でも楽しめる作品となっている。

上記以外にもゾンビ、食人植物、エイリアン、ミイラ、透明人間、スライムなどとにかく出し惜しみなしのラインナップ。

 

今年のハロウィンはこの作品を選んでみては?

恋人と見るもよし、1人で見るもよし、子どもに見せるのも超おすすめ。

絶対に退屈させないことを約束しよう。

 

グロ ☆☆☆☆☆なし!

笑い★★★★★抱腹絶倒コメディ!

泣き★★☆☆☆ホロリとくる青春物

総合評価/84点

 

おまけ


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動く彼女はもっとかわいい。

道化死てるぜ!

原題/STITCHES

公開/2013

 

 

『IT』のリメイクが決定したり、『クラウン』や『ポルターガイスト』のリメイクが公開されたりと近年地味に流行っているピエロが登場するホラー映画。

 

今回はその中でも一度聞いたら忘れられないタイトル、その名もズバリ『道化死てるぜ!』を紹介。

 

 


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※読み方は『どうかしてるぜ!』でも『どうけしてるぜ!』でもお好きな方をどうぞ。

 

※注意※

今回の画像はグロテスクな表現を含みます。

 

 

これを見ようと思った理由は実に単純でブラマヨ吉田のギャグが好きだからです。

 

 

あらすじ

クソガキにクソ殺されたクソピエロがクソ復活!

笑えないジョークで殺しまくれ!

 

 

 

実は本作を見る前はちゃんとしたホラー映画だと思っていた。

 

 

しかし冒頭、子どもの誕生日にお呼ばれしたピエロが、

 


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こんな感じでサクッと死ぬ。

 

そして間髪入れず

 


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返り血ブッシャー!ふなっしぃー!!

 

 

ここで気付いた。

 

「これコメディじゃねーか!!」

 

 

そう、本作はれっきとしたホラーコメディである。

 

 

そこでふっと肩の荷が降りた気がして楽~に見れるのである。

 

しかしそこはR18作品。グロ描写は中々。

 

 

といっても

 




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こんなんとか(手に持ってるのはチ○コ)

 

 


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こんなんばっかだ。

でもそこは低予算映画、この後頭が吹き飛ぶシーンは1981年公開の『スキャナーズ』の方が200倍すごい。

まあその安っぽさがこの映画の魅力でもあるわけだが。

 

 

こんな感じでグロ描写にはなかなか思考を凝らしていて好感が持てる。

 

 

ストーリーに関してはあってないようなもの。

あらすじでも書いたがクソガキに殺されたピエロが復讐に来るという至極シンプルなものだ。

 

 

その復活にも大それた理由があるわけでもなく、“ピエロ儀式を行ったから”

なんじゃそら、と言われそうだが俺だってわかんねえよちくしよう。

 

 

ストーリーはあってないようなもの。

残虐ピエロが面白おかしくガキどもを殺していく様を楽しめばいいのである。

 

 

 

 

この映画で一貫しているのは「笑えないジョークで殺す」というもの。

本来道化を演じて人を笑わせる存在であるピエロだが本作では一切の笑いを封じている。その設定を忠実に守っているのは好感が持てる。

たまに自分で決めた設定なのに辻褄が合わなくなって無視しちゃうホラー映画とかあるからね。

でもやっぱり見てる人は笑っちゃうんだからそこは上手い。

 

 

 

人が面白おかしく死ぬと言えばやはり『ファイナルデスティネーション』シリーズの右に出る作品はないが、この作品もなかなか。そして上映時間が87分と短めでサクッと見れるので暇な時間に見るにはもってこいである。

 

 

ちょっと真面目なレビューをしてみるが、本作のようなストーリー展開を“モラルテール”という。直訳すると道徳的物語。

本作のピエロは主人公のクソガキの誕生日を盛り上げるために呼ばれた(クオリティはお察し)のだがそこでクソガキどもにボロクソ言われてあげくの果てにイタズラが過ぎて殺される。

 

ちょっと考えてみるとなんとも不憫な話ではないか?

 

誕生日を盛り上げるためにわざわざ来たのに(何度も言うがクオリティは酷い)誹謗中傷罵詈雑言の雨嵐。

もしそれが自分ならどうだろうか?

そんなクソガキども殺してやろうと思わないか?

少なくとも私は冒頭を見る限りではピエロが可哀想で仕方がなかった。

 

殺した相手が甦って復讐に来る。

悪いことをしたら自分にそれが返ってくる。

 

これって冷静に考えれば当然の報いなのでは?

 

実はホラー映画にはこういった道徳的な展開が少なくない。

単純に主人公たちに感情移入しないで誰が本当に悪いか冷静に考えてみるのもホラー映画の楽しみ方である。

おすすめはサム・ライミ監督の『スペル』だ。

そのレビューはのちほど...

 

 

 

本作は友達と集まってゲラゲラ笑ってみるか一人で見て鼻で笑うかは好みの問題だ。

 

 

グロ★★★☆☆

笑い★★★☆☆

クソガキ★★★★☆

ピエロ全然被害者じゃん★★★★★

総合評価/55点